低血圧症とはどんな病気か

低血圧症とは、一般に収縮期血圧が100mmHg未満をいうことが多く、まったく症状がない人から、立ちくらみ、めまい、失神(一時的な意識消失発作)、全身倦怠感(けんたいかん)などの症状を伴う例までさまざまです。このような症状が認められる場合には、低血圧症として治療や管理の対象になることがあります。
症状の現れ方
本態性低血圧症、症候性低血圧症、起立性低血圧症などそれぞれ異なった症状の現れ方を示します。
本態性低血圧症は慢性低血圧症を示すため、症状は持続的であるの対し、症候性低血圧症は原因疾患の違いにより、急性または慢性の症状発現を示します。一方、起立性低血圧症では体位の変換に伴い急性に症状が出現します。
治療の方法
まず、症候性低血圧症の有無の鑑別が重要です。原因疾患が認められる症候性低血圧症の場合は、原因疾患の治療が優先されます。
一方、原因疾患が認められない本態性低血圧症の場合は、愁訴に対して食事療法、運動療法、生活リズムの調整などの生活指導を行い、それでも効果が認められない時は薬物療法を試みます。
低血圧症に気づいたらどうする
日常生活に影響を及ぼす症状が認められ、血圧測定が自宅で可能な場合は、低血圧の有無を調べるのが重要です。
低血圧症が疑われた場合は、低血圧症の病気分類により生活指導および治療法が異なるので、診断および原因疾患の精査のため専門医(内科)に受診することが大切です。
急性低血圧症は慢性低血圧症に比べると重症であることが多く、ほとんどの患者さんでは救急処置が必要となります。
急性低血圧を示す原因として、 (1)出血・脱水などの循環血液量の減少や重症感染症に伴う敗血症(はいけつしょう)ショック (2)心不全などの心機能低下(心臓のポンプ作用の低下)や重症不整脈 (3)過剰な降圧薬の投与や睡眠薬・麻酔薬などの投与による薬物中毒 などがあげられます。

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